場所

このページでは、リージョンが Cloud Logging にどのように適用されるかについて説明し、ログデータを保存できるさまざまなロケーションを示します。

概要

Logging のログバケットはリージョン リソースであり、ログの保存、インデックス登録、検索のためのインフラストラクチャが特定の地理的な場所に置かれています。globaleuus リージョンのログバケットを例外として、このインフラストラクチャは、ユーザーのアプリケーションをログバケットのリージョン内のゾーン全体で冗長的に利用できるようにTrusted Cloud by S3NS が管理しています。

組織によっては、ログデータを特定のリージョンに保存しなければならない場合があります。組織のレイテンシ、可用性、またはコンプライアンスの要件を満たしていることが、ログを保存するリージョンを選択する際の主な判断材料になります。ログストレージのリージョンを選択するときは、アプリケーションが使用するその他のTrusted Cloud by S3NS プロダクトとサービスのロケーションを考慮してください。

主なコンセプト

Cloud Logging のデータ リージョンには、次の主要なコンセプトが適用されます。

ログルーターのロケーション

ログルーターは、Cloud Logging API に書き込まれたすべてのログエントリを処理します。各ログエントリを既存のルールと照合して、どのログエントリを Logging バケットに保存するか、シンクを使用してサポートされている宛先にどのログエントリを転送するかを判断します。また、ログを確実に転送するため、ログルーターもログを一時的に保存し、シンクの一時的な中断から保護します。

ログルーターは、ログが受信されたリージョン内でログを処理します。

ログバケットのロケーション

ログバケットは、ログデータを保存して整理するTrusted Cloud プロジェクト、請求先アカウント、フォルダ、組織のコンテナです。

Logging では、 Trusted Cloud プロジェクト、請求先アカウント、フォルダ、組織ごとに、_Required_Default という 2 つのログバケットが自動的に作成されます。これらのログバケットは global ロケーションにあります。既存のバケットのロケーションは変更できません。ただし組織では、これらのバケットに対して異なるデフォルトのロケーションを設定するポリシーを作成できます。詳しくは、組織とフォルダのデフォルト設定を構成するをご覧ください。

任意のTrusted Cloud プロジェクトに対してユーザー定義のログバケットを作成することもできます。ユーザー定義のログバケットを作成するときに、ログバケットのロケーションを指定できます。ログバケットを作成した後でロケーションを変更することはできませんが、新しいバケットを作成し、シンクを使用してログエントリを新しいログバケットに転送することは可能です。バケットのロケーションを設定する方法については、ログをリージョン化するをご覧ください。

Logging では、複数のリージョンのログを一緒にクエリすることができます。その場合、クエリは、クエリ対象のバケットと同じロケーションで処理された後、クエリの受信元であったリージョンに集約されて結果が返されます。

ログバケットのリージョンは、[ログストレージ] ページと一部のダイアログに表示されます。たとえば、[ログ エクスプローラ] ページに移動し、[範囲を絞り込む] セレクタを使用してログビューを一覧表示すると、リージョン情報も表示されます。

サポートされているリージョン

Cloud Logging では、次のリージョンがサポートされています。

リージョン名 リージョンの説明
u-france-east1 フランス
global

サポートされているリージョン内の任意のデータセンターに保存されているログ。ログが別のデータセンターに移動される場合があります。追加の冗長性は保証されません。

ログデータの保存場所を選択する場合は、リージョン ログバケットを使用します。

制限事項

Cloud Logging のデータ リージョンに関する既知の制限事項は次のとおりです。

  • ログバケットが global リージョンにある場合、ログバケットに顧客管理の暗号鍵(CMEK)を使用することはできません。詳細については、ログバケット用の CMEK を構成するをご覧ください。

次のステップ