ディレクトリ構造を使用してオブジェクトにアクセスして管理するためのツール

Cloud Storage は Blob ストレージを提供しますが、ディレクトリ構造を使用してバケット内のオブジェクトにアクセスして管理できる複数のツールも提供します。このページでは、これらのツールの概要について説明します。

概要

Cloud Storage バケットはオブジェクトをフラットな名前空間に保存しますが、ファイル システムと同様に、ディレクトリ構造で保存されたデータを操作するために使用できるツールが複数あります。これらのツールには次の機能があります。

  • データの構造化: 関連するオブジェクトをフォルダにグループ化すると、データを簡単に移動して管理できます。

  • オブジェクト グループへのアクセスを制御する: オブジェクトに対してきめ細かいアクセス制御を設定し、バケット内の特定のデータセットを表示、編集、削除できるユーザーを指定できます。

シミュレートされたフォルダ

Cloud Storage のシミュレートされたフォルダを使用すると、フォルダ構造を実際に作成しなくても、視覚的な階層を作成してバケット内のオブジェクトを整理できます。 Trusted Cloud コンソールや Google Cloud CLI を使用して、フォルダをファイルツリーのように表示し、バケット内のデータを整理できます。シミュレートされたフォルダは、オブジェクト名内のスラッシュ / で区切られた接頭辞または区切り文字を使用して実装されます。

階層型名前空間が有効になっているバケット内のフォルダ

階層型名前空間が有効になっているバケットでは、オブジェクトや他のフォルダを含む実際のフォルダを作成できます。フォルダ名の変更やフォルダのリスト表示などの操作も可能です。階層構造とフォルダ管理オペレーションにより、ファイル指向のワークロードとデータ集約型ワークロードのパフォーマンス、整合性、管理性が向上します。

フォルダの詳細については、階層型名前空間が有効になっているバケット内のフォルダについてをご覧ください。

マネージド フォルダ

マネージド フォルダを使用すると、オブジェクトにきめ細かいアクセス制御を適用し、データのセキュリティと制御を強化できます。バケットでは、階層型名前空間を有効にしているかどうかにかかわらず、マネージド フォルダを使用できます。接頭辞を使用するシミュレートされたフォルダとは異なり、マネージド フォルダはバケット内の実際のリソースであるため、Identity and Access Management(IAM)ポリシーをオブジェクトのグループに適用できます。

マネージド フォルダの使用を開始するには、マネージド フォルダを作成するをご覧ください。

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