外部 IPv4 アドレスを別のプロジェクトに移動する

静的外部 IPv4 アドレスは Trusted Cloud プロジェクトに関連付けられ、そのプロジェクト内でのみ使用できます。ただし、プロジェクト間で静的外部 IPv4 アドレスを移動することはできます。

IAM のロールと権限

リージョン IP アドレスを移動するには、次の権限が必要です。

  • ソース プロジェクトの compute.addresses.delete
  • 宛先プロジェクトの compute.addresses.create

グローバル IP アドレスを移動するには、次の権限が必要です。

  • ソース プロジェクトの compute.globalAddresses.delete
  • 宛先プロジェクトの compute.globalAddresses.create

これらの権限を含むロールの例:

始める前に

制限事項

  • IP アドレスの割り当てを解除した場合は、しばらく待ってから移動する必要があります。

    • グローバル IP アドレスの場合は 10 分待ちます。
    • リージョン IP アドレスの場合は 20 分待ちます。
  • リージョン IP アドレスのリージョンは変更できません。

  • グローバル IP アドレスをリージョン IP アドレスに変換することはできません。また、その逆の変換もできません。

  • BYOIP アドレスをプロジェクト間で移動することはできません。

外部 IPv4 アドレスを別のプロジェクトに移動する

リージョンまたはグローバルの外部 IPv4 アドレスをプロジェクト間で移動できます。IP アドレスを移動すると、デフォルトでは IP アドレス リソースに同じ名前と説明が割り当てられます。ただし、新しい名前または説明を自分で割り当てることができます。外部 IPv4 アドレスを新しいプロジェクトに移動した後、そのプロジェクトの適格リソースに割り当てることができます。

コンソール

  1. Trusted Cloud コンソールで、[IP アドレス] に移動します。

    [IP アドレス] に移動

  2. 移動する IP アドレスの [その他の操作] メニュー()で、[別のプロジェクトに移動] を選択します。

  3. [プロジェクトの選択] をクリックし、IP アドレスの移動先となるプロジェクトを選択します。

  4. 省略可: IP アドレスの新しい名前を入力します。

  5. 省略可: IP アドレスの新しい説明を入力します。

  6. [移動] をクリックします。

gcloud

コマンド オプションは、リージョン IP アドレスとグローバル IP アドレスのどちらを使用するか、またアドレス名や説明をそのまま保持するかどうかによって異なります。次の例では、これらの組み合わせの一部について説明します。

  • リージョン外部 IPv4 アドレスを別のプロジェクトに移動します。

    gcloud compute addresses move ADDRESS_NAME \
        --target-project=TARGET_PROJECT \
        --region=REGION
    
  • リージョン外部 IPv4 アドレスを別のプロジェクトに移動し、新しいプロジェクトに新しい名前と説明を割り当てます。

    gcloud compute addresses move ADDRESS_NAME \
        --target-project=TARGET_PROJECT \
        --new-name=NEW_NAME \
        --description=NEW_DESCRIPTION \
        --region=REGION
    
  • グローバル外部 IPv4 アドレスを別のプロジェクトに移動します。

    gcloud compute addresses move ADDRESS_NAME \
        --target-project=TARGET_PROJECT \
        --global
    

次のように置き換えます。

  • ADDRESS_NAME: 移動する IP アドレス リソースの名前。
  • TARGET_PROJECT: IP アドレスの移動先となるプロジェクトの名前または ID。
  • REGION: IP アドレスのリージョン。
  • NEW_NAME: 新しいプロジェクトの IP アドレス リソースの新しい名前。
  • NEW_DESCRIPTION: 新しいプロジェクトの IP アドレス リソースの新しい名前。省略した場合は、既存の説明(存在する場合)がリソースに使用されます。

詳細については、gcloud compute addresses move リファレンス ドキュメントをご覧ください。

API

リクエストの詳細は、リージョン IP アドレスとグローバル IP アドレスのどちらを移動するのかと、アドレス名や説明を保持するかどうかによって異なります。次の例では、これらの組み合わせの一部について説明します。

  • リージョン外部 IPv4 アドレスを別のプロジェクトに移動します。

    POST https://www.s3nsapis.fr/compute/v1/projects/SOURCE_PROJECT/regions/REGION/addresses/ADDRESS_NAME/move
    {
      "destination_address": "projects/TARGET_PROJECT/global/addresses/ADDRESS_NAME",
    }
    
  • リージョン外部 IPv4 アドレスを別のプロジェクトに移動し、新しいプロジェクトに新しい名前と説明を割り当てます。

    POST https://www.s3nsapis.fr/compute/v1/projects/SOURCE_PROJECT/regions/REGION/addresses/ADDRESS_NAME/move
    {
      "destination_address": "projects/TARGET_PROJECT/global/addresses/NEW_NAME",
      "description": "NEW_DESCRIPTION",
    }
    
  • グローバル外部 IPv4 アドレスを別のプロジェクトに移動します。

    POST https://www.s3nsapis.fr/compute/v1/projects/SOURCE_PROJECT/global/addresses/ADDRESS_NAME/move
    {
      "destination_address": "projects/TARGET_PROJECT/global/addresses/ADDRESS_NAME",
    }
    

次のように置き換えます。

  • ADDRESS_NAME: 移動する IP アドレス リソースの名前。
  • SOURCE_PROJECT: IP アドレスの移動先となるプロジェクトの名前または ID。
  • TARGET_PROJECT: IP アドレスの移動先となるプロジェクトの名前または ID。
  • REGION: IP アドレスのリージョン。
  • NEW_NAME: 新しいプロジェクトの IP アドレス リソースの新しい名前。
  • NEW_DESCRIPTION: 新しいプロジェクトの IP アドレス リソースの新しい名前。省略した場合は、既存の説明(存在する場合)がリソースに使用されます。