リポジトリを作成するときは、そのロケーションを指定する必要があります。選択したロケーションによって、リポジトリ ストレージが作成される場所が決まります。このロケーションはリージョンと呼ばれ、東京やロンドンなどの特定の地理的な場所を表します。
Artifact Registry では、サービス固有の規約に従って、選択したロケーションにアーティファクトが保存されます。
レイテンシ、可用性、帯域幅のコストのバランスがとれた場所が適切なロケーションになります。
- リージョンを使用すると、同じリージョンにあるシステムでのアップロードとダウンロードのレイテンシとネットワーク帯域幅を最適化できます。
通常、便利なロケーション、またはデータを利用する大半のユーザーが含まれるロケーションにデータを保存することをおすすめします。
Compute Engine の場合
- Compute Engine VM インスタンスと同じリージョンにデータを保存すると、パフォーマンスを向上できます。
- Compute Engine ゾーン リポジトリのロケーションは指定できませんが、特定のリージョン内にあるストレージにアクセスするときのパフォーマンスは、そのリージョン内のゾーンにあるすべての Compute Engine VM インスタンスに関して同等です。
サポートされているリポジトリのロケーションの一覧を表示するには、次のコマンドを実行します。
gcloud artifacts locations list
ロケーションの制約
組織によっては、保存するデータのロケーションに関する特定の要件がある場合があります。組織のポリシーにリソース ロケーションの制約が含まれている場合、Artifact Registry はリポジトリの作成時にこの制約を適用します。
組織のポリシーは、既存のリポジトリに遡及的に適用されることはありません。既存の保存されたアーティファクトに新しいロケーション制約を適用するには、組織ポリシーの適用後に新しいリポジトリを作成し、古いリポジトリから新しいリポジトリにアーティファクトを移行します。gcrane ツールを使用して、リポジトリ間でイメージをコピーできます。