指標モデルの説明では、指標タイプと呼ばれるセクションにおいて、指標タイプを記述する属性に関する一般的な説明をします。このセクションでは、それらの属性のうちの 2 つについてより詳しく説明します。
- 値の型
- 指標の種類
値の型
値の型は、測定のデータ型です。各時系列は、そのデータポイントの値の型(ValueType 型)を記録します。
ブール値や数値データなど、一度に 1 つの値で構成される測定の場合、値の型によってデータの格納方法がわかります。
BOOLブール値INT6464 ビット整数DOUBLE倍精度浮動小数点数型STRING文字列
分布を測定する場合、値は単一の値ではなく、値のグループです。分布測定の値の型は
DISTRIBUTIONです。分布には、値のグループを要約した統計が含まれています。分布の値には、値のグループに対して計算された平均値、カウント、最大値などの統計が含まれます。分布には、値が範囲のセット全体でどのように分布しているかを表すヒストグラムを含めることもできます。
Distribution リファレンス ページをご覧ください。
指標の種類
各時系列には、そのデータポイントの指標の種類(MetricKind 型)が含まれます。指標データの種類によって、値の相互関係がわかります。Cloud Monitoring の指標は次の 3 種類のいずれかになります。
ゲージ指標。これは特定の時刻を測定するための値です。たとえば、CPU 使用率はゲージ指標で測定され、測定時にはポイントごとに CPU 使用率が記録されます。ゲージ指標のもう一つの例は、現在の温度です。
デルタ指標。これは一定期間に発生した変化を測定します。読み取りの場合、時間間隔は半開です。開始時間は除外されますが、終了時間は含まれます(
(startTime, endTime])。たとえば、リクエスト数はデルタ指標で測定されます。各値には、開始時間から終了時間までに受信されたリクエストの数が記録されます。累積指標。この場合、値は時間とともに増加します。たとえば、「送信済みバイト数」の指標は累積指標です。記録される各値は、その時点でサービスによって送信された合計バイト数を表します。